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『布施辰治と朝鮮』刊行のお知らせとお願い

  高史明・大石進・李熒娘・李圭洙 著  
  発 行  高麗博物館
  発 売  総和社
  定 価  2000円

日本は36年間の植民地支配のなかで朝鮮人に苛酷な生活を強いただけではなく、社会生活のあらゆる面で抑圧、同化を進めていました。朝鮮人として生きようとした人々には容赦ない弾圧を加えました。こうしたなかで日本人布施辰治は朝鮮人を弁護し、守ろうとして厳しい監視のなかを4回にわたって朝鮮に渡りました。日本でも朝鮮人の社会活動にとどまらず、生活問題まで弁護しました。1919年の3・1運動から1953年の没年まで朝鮮人との交流を続けたのです。
 高麗博物館ではこうした布施辰治の生き方から多くの事を学べると考え、昨年度に展示と講演を行いました。作家・高史明氏と布施辰治の令孫で布施研究者である大石進氏です。本書に収録したこの講演は心のこもった感動を呼ぶ内容を持っていました。また、中央大学教授・李?娘氏、成均館大学客員教授の李圭洙氏の両研究者に書いていただいた論文を収録することによって日本人と違う視点から布施を考えることが出来るようになりました。
 高麗博物館は韓国・朝鮮の人々との友好を進め、新しい歴史観に基づいた交流を課題にしていますが、本書の布施辰治の行動のなかから現代に通ずる歴史を学ぶことが出来ると考えています。 みなさんに本書を普及していただき、友好を考える一つの手立てとしていただければ幸いです。